【札幌/肘のリハビリ】ギプスが外れたのに腕が伸びない!「肘の拘縮」が治りにくい本当の理由と、自宅でできる打開策

「骨折は治ったから、あとは動かしてくださいね」

そう医師に言われてギプスを外したものの……

  • 腕が真っ直ぐ伸びず、ズボンの上げ下ろしが不便
  • 顔を洗うとき、手が顔に届かない
  • 無理に伸ばそうとすると、激痛が走って冷や汗が出る

こんな状態で途方に暮れていませんか?

実は、人間の体の中で「肘(ひじ)」は最も固まりやすく、リハビリが難しい関節と言われています。 「気合いで伸ばせばなんとかなる」ものではなく、間違ったリハビリを続けると、かえって硬くなってしまうことさえあるのです。

今回は、札幌の訪問型・手の専門整体院「ハビリス」が、「なぜ肘は石のように固まってしまうのか」その原因と、病院のリハビリだけでは足りない部分を補う「物理的な解決策」について解説します。


目次

なぜ、あなたの肘は「90度」で固まってしまったのか?

肘の関節が動かなくなる状態を「拘縮(こうしゅく)」と呼びます。 なぜ、膝や肩よりも、肘はこんなにも頑固に固まってしまうのでしょうか?

1. 関節の構造が「精密すぎる」から

肘は、上腕骨(二の腕の骨)と、前腕の2本の骨がパズルのように精密に噛み合ってできています。 「あそび(隙間)」が非常に少ないため、ほんの少しの腫れや組織の癒着があるだけで、ドアの蝶番(ちょうつがい)が錆びついたように動かなくなってしまうのです。

2. 筋肉が「縮こまる」スピードが速い

ギプスで固定されている間、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)や、腕の裏側の筋肉(上腕三頭筋)は、使われないことで短く縮んでしまいます。 ゴムホースが古くなって硬くなるように、筋肉や関節を包む袋(関節包)が伸縮性を失ってしまうことが、主な原因です。

3. 「防御性収縮」という悪循環

ここが一番のポイントです。 早く治そうとして、誰かにグイグイと無理やり腕を引っ張られたことはありませんか? 激痛が走ると、脳は「危険だ!」と判断し、無意識に筋肉に力を入れて守ろうとします。これを「防御性収縮」と言います。

「痛いから力が入る」→「力が入るから伸びない」→「無理に伸ばすからもっと痛くなる」 この悪循環に陥っている方が非常に多いのです。


病院のリハビリが終わった後、どうすればいい?

肘の拘縮を改善するために必要なのは、「強い力」や「根性」ではありません。 最も重要なのは、「弱い力で、長時間、持続的に伸ばし続けること」です。

20分のストレッチより「20分の持続固定」

病院のリハビリ時間は限られています。担当の先生が頑張って伸ばしてくれても、家に帰ってからの23時間で、肘はまた元の硬い位置に戻ろうとします。

この「戻り」を防ぎ、少しずつ可動域を広げていくためには、テレビを見ている時間やリラックスしている時間に、「痛くないギリギリの角度」で肘をキープし続けることが最も効果的です。


ハビリスだからできる「静的スプリント」というアプローチ

当院では、肘の頑固な拘縮に対して、徒手療法だけでなく「オーダーメイドのスプリント(装具)」を作成して対応します。

あなた専用の「ストレッチ装置」をその場で作成

市販のサポーターでは、微妙な角度調整ができません。 ハビリスでは、特殊な熱可塑性素材を使い、あなたの肘の角度にジャストフィットする装具を、ご自宅で作成(約15分〜20分)します。

  • ターンバックル機能(調整機能): 最初は90度しか伸びなかったとしても、改善に合わせて100度、110度…と、装具の角度を調整し直すことができます。
  • 「痛気持ちいい」を持続: 装具に腕を預けることで、筋肉の緊張(防御性収縮)を起こさずに、じんわりと組織を伸ばし続けることができます。

これが、私が15年の臨床経験で辿り着いた、肘の拘縮に対する「最短ルート」です。


雪道を通わなくていい。「訪問専門」のメリット

肘が曲がらない・伸びない状態で、冬の札幌の雪道を歩いたり、運転したりするのは大変なストレスです。転倒して再骨折するリスクもゼロではありません。

ハビリスは訪問専門の整体院です。 必要な機材をすべて持って、私がご自宅へ伺います。

あなたはご自宅の椅子に座っているだけで構いません。 「生活の場」でリハビリを行うからこそ、「顔を洗う動作」や「服を着る動作」など、実際の生活に即した具体的なアドバイスが可能です。


その肘の硬さ、諦める前にご相談ください

「もう何ヶ月も経っているから、手遅れでは?」 そう不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、肘の拘縮は時間が経つほど改善に時間を要します。しかし、適切な装具と徒手療法を組み合わせることで、「今より生活しやすくする」ことは十分に可能です。

まずは一度、公式LINEからお悩みをお聞かせください。 「今の肘がどのくらい曲がって、どのくらい伸びるのか」 写真を送っていただくだけでも、具体的なアドバイスが可能です。


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